駿河漆器というものをご存知でしょうか?

私は最近まで知らず、テレビで特集されているものを見て初めて知りました。

 

漆で塗られた食器はキラキラとしたガラスのような輝きはないものの、控えめな日本らしい風流な美しさを感じさせてくれます。

しかも近年ではガラスに漆を塗った作品まで存在するらしいですね!

 

時代と共に作品のデザインそのものは変わりますが、その技術は長く受け継がれたまさに職人技ともいえるものです。

 

そのような駿河漆器の素晴らしさについて今回は紹介していきたいと思います。

駿河漆器の歴史

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駿河漆器の始まりは文献によって異なり、いまだに始まりは定かではありません。

登呂遺跡からも漆が使われた器が出土していることもあり、そうなるとこのあたりでは縄文時代から漆器の文化があったということになります。

しかし、確実に言えるのは今川の時代にはすでにこの技術は確立され、江戸時代になると全国に名を轟かせるほどに有名になっていたということでしょう。

そのきっかけが、浅間神社の造営です。静岡浅間神社には漆の技巧がふんだんに使われており、今でも現地でその技術を間近で感じることが出来ます。

パワースポットでもあるので是非とも一度静岡浅間神社を訪れてみてください。素人目から見てもその技術が素晴らしいものであることに気づくでしょう。

今では職人も少なくなり、後継ぎ問題にも悩まされる駿河漆器の存続の危機は静岡だけでなく日本の文化がまた一つ失われてしまうという危機でもあると思います。今でも海外に日本の文化の発信という役割の一翼を担う駿河漆器の今後の命運はこの文化をいかに後世に継承していくのかという方法が見つかるか否かというところでしょう。

 

駿河漆器の特徴

駿河漆器の特徴はどのような器にも対応できる「変り塗り」でしょう。その他にも様々な塗り方がありますが、素人の私にはわかりません(笑)

ただし、時代と共に需要にこたえられるように様々な塗り方が生み出されてきたということだけは確かなことです。

その伝統的な漆をもとに新たな塗り方を生み出していくというあり方そのものが駿河漆器の特徴といえるのではないでしょうか。

他にも漆器で有名なところはありますが、幅広く様々なものに対応できる塗り方ができるというのはこの駿河漆器だけかもしれません。(ほかも有ったらすみません)

あなたが何気なく使っている漆のお弁当箱は案外駿河漆器かもしれませんよ?

それだけ汎用性があるだけに、職人不足になっている現状が悔やまれますね。

 

漆器の取り扱いは注意!

漆の器は使えば使うほど味が出てくるものですが、扱い方を知らなければすぐにダメになってしまいます。

電子レンジにかけるなんてもってのほかですからね!

 

あと、うときに長く水につけすぎないようにしましょう。そして洗い終わったら自然乾燥ではなく、柔らかい布で丁寧に水気をふきとるほうがより長持ちします。

水がたまりやすいところは意識してふき取るよう心がけましょう。

特に蒔絵がついているものは取扱注意です!

蒔絵の部分はガーゼのような柔らかい布で優しく洗うようにしましょう。

 

また、保管方法にも注意です!!

漆は紫外線に弱いので、直射日光に当てないように棚に保管しましょう。

傷もつきやすいので、気になる方は重ねるときに間に布を挟むと良いでしょう。

そしてこれが一番大事なことなのですが、長く使わないということは避けましょう!

漆に水は良くないと先ほど書きましたが、乾燥のし過ぎも良くありません。

そのため、定期的に出して洗うか傍に水の入ったコップを置くなどしてある程度の湿度を確保しましょう。

 

まとめ

伝統工芸品は高級ですし、中々買う勇気がないかもしれません。

また、買ってもしまいっぱなしにして使われないということも珍しくないと思います。

しかし、ものは使われるために作られているのです。

ましてや漆器は使われることで美しさが磨かれていくものなので、使わないというのは逆にもったいない行為ですよ!

 

それに普段のお料理もおしゃれな食器を使うだけでテンションが上がりませんか?

お弁当も漆器のものに詰めるだけで何故か高級感が増して見えますよね。

日常のちょっとしたおしゃれに静岡の、いや日本の伝統工芸品を使ってみませんか?

 

友人の外国人は日本のお土産で買った高級な瀬戸焼のお皿をペットの餌やりに使っていました。

正直日本人の私たちには信じられない行為ですが、こういった使い方もまた面白いと思うんです。

伝統工芸品だから高いと思って日常から遠ざけていませんか?

そうした行為は伝統を廃れさせていく事に繋がってしまいます。

そうなるくらいなら外国の方のようにどんな使い方でもいいから伝統工芸品を使うということが伝統を廃れさせないために一番大切な考え方なのかもしれません。