友人からお墓の相談

「今の墓が遠いんで、近くに持ってきたいんだが?」

友人からの思わぬ相談に、知人の手を借りながら、調べてみた。

若いといっても、私の様なミドル世代には、そろそろのしかかってくる「問題」と言っても過言ではない。

父や母等が団塊の世代と呼ばれる人達にとっては、老齢化する両親のことを考えたりする時期に来ている。

介護の問題は別として、親が元気なうちに整理しておきたいのが、「お墓」の問題ではないでしょうか?

墓地分譲と墓石販売業者の話

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業者さん:「墓石の業界も、今は不景気なんですよ。」

「最近はね、立派なお墓を建てる人も少なくなりましたし、墓地の分譲をしても、売れるのは安いとこですし、お墓に関心のあるような人は、どなたかがお亡くなりになってからですから、、、」

「それにね、最近のお寺さんなんかでは、小さな納骨用のロッカーみたな形の納骨墓を作ったりしているから、お墓がなくても、問題ないと考える人も多いんですよ。」

と語っていた。

確かに大手だと言われる他の墓石販売業者に話を聞いても、同様の反応で新たな墓地の分譲で、問い合わせが殺到するよう郊外の墓地だと難しいとの事でした。

それに、建立50年以下でも、墓じまいをされる方が多くなっているとのことです。

公営墓地の空き地への新たな募集があれば、申し込みが殺到する事態もあるそうですが、公営墓地なので管理費用はかからないがその分、価格が高くなっているのが現状だそうです。

そこで、具体的な価格を聞いてみました。(敷地1坪で高いものだと500万円を超えるそうです。)

墓地には、大きく二種あり、公営のもの(自治体の土地を墓地として分譲し、管理しているもの)と民営のもの(殆どがお寺の敷地や所有する土地になり、墓地として分譲しているもの)があるそうです。

公営墓地の特徴

  • 一番は管理費の安さ(年間で高くても1万円前後が多い様です。)
  • いつでも、だれでもお参りに行けます。(解放された墓地が多いです。)
  • 管理費に供花の片付けや簡易清掃などはありません。共有の通路や道路などの清掃は行き届いてますが、永らくお参りのないお墓は雑草だらけだったりします。

民営墓地の特徴(殆どがお寺さんで管理)

  • 管理費は様々で、管理業者に委託してあったりと、価格もまちまちです。大体、年間で3万円~20万円程度まであります。
  • お墓がお寺の管理する土地(敷地内や墓地として区画されたところ)の場合、朝は比較的早く6時頃から夕方まで解放されていますが、夜は門を閉じたりしているところが多いとのことです。
  • 各お寺さんの管理の仕方も多用で、供花やお供えの片付けを行ってくれるところが多いです。これは、枯れた花や傷んだお供え物を害虫やカラスが食べるの避ける為とゴミが多く出てします為に、お寺さんや管理を依頼された業者さんが、こまめに清掃を行い維持管理しています。

お墓3

墓石屋とお寺さんは密接な仲?知ってわかった驚きの真相

オーソドックスな例です。

自分でお墓を建てるようとすると、基本的は公営であれ、民営であれ、墓地内の敷地を購入します。

そこに墓石を建てるわけですが、オーソドックスなサイズのお墓、幅28センチ、高さ74センチ位の墓石(竿石)に2段の土台がついたもので、石の種類にもよるそうですが、標準的な御影石で、50万円から80万円程度だそうです。

彫刻:〇○家の墓、とか、○○家先祖代々、等の費用と建立者年月日、名は含まれています。

しかも、墓地によっては、お世話になるお寺等に別途費用が発生したり、お墓石の費用に土地提供者(お寺さんへのお礼と分)への費用(販売の墓石価格の大体10%程度以上)も含められてたりするようです。

墓石屋としては、お墓の施工をするに際して、墓石の購入者にその様な事情をきちんと説明する業者と総括的な見積として出す業者がいます。

お寺さんと墓石屋さんは密接な関係!?

お墓2

お墓を建てること自体は、購入者が自分の意思で決めて行えることですが、例えば、どなたかが亡くなると、宗派などの差もありますが、然るべき時期に納骨が必要になります。

そうすると、お寺さんに納骨式の依頼を行いますよね。

お寺さんからは、墓石あるいは墓碑(納骨された方の戒名や没年月日、俗名を記した石碑)に、新たな彫刻を行って欲しい旨を墓石屋さんに依頼するようにアドバイスがあります。

墓石屋さんは、彫刻の注文を受けると同時に、依頼者とお寺さんに彫刻の内容の確認と墓石の位置の確認を行い、彫刻を行うわけです。

つまり、お寺さんと墓石屋さんが密接な関係だと、この辺のコントロールが可能な訳です。

お寺さんによっては、特定の墓石屋さんとしか付き合わないのは、この密接な関係があるからなのです。

墓石屋さんは、そのお寺からの仕事を独占できるのは、とても魅力的ことですからね。

お寺さんとしては、納骨の作業等の一切を墓石屋さんに一任できるので、メリットが大きいですので、一部には、墓石屋さんが受けっとった彫刻や納骨式の費用が、お寺さんに何らかのカタチでキックバックされている様です。

そんな事ができる墓石屋さんをお寺さんがチョイスしているんでしょうね。

昔の人が「坊主丸儲け」なんて言いましたが、そんなものかも知れません。

私たちが、人生の中で身内の死に直面することは、それほど多くないと考えますが、残り生きているものとしては、先祖を敬う観点から、お墓は切っても切れない関係にもあります。

墓地を購入する際には、価格の妥当性の他、価格の根拠を知っておけば、損をする事がない他、納得できることもたくさんあると思います。

友人は、未だに悩んでます。

彼自体は、毎月かかざずお墓参りをし、ご先祖への感謝の念を常々持っています。

自身の年齢や子育てなどの環境からも、「家の近くに墓があったほうがいい」と感じるのも仕方ありません。

良き墓地と良きお寺さんと出会えることを望んで病みません。