私は、コーヒーが大好きでよく飲むのですが、先日、30代の親戚とコーヒーの話になった。

「コーヒー豆って、ホットもアイスも同じでしょう?」との質問。

彼(親戚)もコーヒーが大好きであるが、意外にコーヒーのことは無知な様だ。

私は、小学3年生の頃から叔父にコーヒーの淹れ方を教わり、ネルドリップでコーヒーを淹れて飲んでいた。

当時、昭和50年代中頃は、コーヒーは喫茶店で飲むもので、やっと一般家庭にコーヒーメーカーが普及し始めた頃だったと記憶にある。

近所のスーパーの片隅に、機械式のコーヒーミルが置いてあり、購入したコーヒー豆をその場で挽いいてくれるのである。

その時に発生する湯気に似た煙?とコーヒーの香りがたまらなく好きで、叔父のお遣いでコーヒー豆の購入には率先して行ったものである。

ホットコーヒーの豆とアイスコーヒーの豆は、違う!

皆さんもご存知の様にホットコーヒーには、味と香りに定評のあるキリマンジャロや酸味が強く甘味を感じることのできるモカ、苦味・酸味・甘味・香りのバランスが良いとされるブルーマウンテン等、の名称が思いつきますが、アイスコーヒーに至っては、アイス(冷たいを意図した意味:昔はコールコーヒーとも言われました)としか、表現されません。

その違いは何でしょう?

コーヒー アラビカ豆

ホットコーヒーの豆は、アラビカ種

最近では、「アラビカ」「アラビカ種」と言う言葉が目や耳に入ってくる機会も多くなりましたが、ホットコーヒーに使われる豆の殆どは、このアラビカ種の豆です。

「キリマンジャロ」「モカ」「ブルーマウンテン」も、もちろアラビカ種。

すごく簡単に表現するとアフリカ南米で生産され、香りや味が良いのがアラビカ種です。

高級なコーヒー豆とされるのが、アラビカ種の特徴で、植物として見た場合に、天候や害虫の影響を受けやすく、安定的な生産量を確保するのも難しいとされています。

「ブルーマウンテン」や「キリマンジャロ」と言った名称からも想像できる様に、原産がアフリカ、しかも山の名前がついた様に、特定の環境下で育つコーヒーであることから、貴重性もあり、価格も高くなりがちなコーヒー豆です。

アイスコーヒー中心のロブスタ種

ロブスタ種、ほとんど耳にすることが無い名前ですが、アイスコーヒーの豆はほとんどがロブスタ種です。

なかなかロブスタ種の豆、焙煎され挽かれる前のロブスタコーヒーの豆を目にすることも少ないと思います。

お店で販売される時には、既に惹かれて粉状になったものが中心ですので。

おおよそ販売されているアイスコーヒー用の豆の産地は東南アジアが中心で、ロブスタ種の豆は、害虫や環境の変化に強いのが特徴で、焙煎することで、苦味が強くなります。ホットコーヒーとして飲むと泥の匂いのような香りであったり、味わいにくい苦味があったりとホットコーヒーには向かないのがわかると思います。生産量も安定しており、価格も安いのが特徴です。

ロブスタ種のコーヒー豆を深く焙煎し、荒く挽いいた後に、ドリップし、自然に冷まして、アイスコーヒーとして飲むと、本当に美味しく仕上がります。

ブラジルのコーヒー事情

コーヒー豆の産地としては、南米、とりわけその量では、ブラジル産のコーヒー豆が世界を席巻しているのですが、そのブラジルはコーヒー農園の後継者不足で悩まされている様です。

以前、調査する機会があり、調べたのですが、日本の農業や漁業等と同じ様に、若者は都会に出てサラリーマンになり、過酷な労働を強いられるコーヒー農園の後継者がどんどん減っているそうです。

また、輸出先である米国のバイヤーは、より高品質のコーヒー豆を求める傾向と安定的な供給を求める傾向が強く、労働力不足が顕在化したコーヒー農園では、廃業などを強いられるケースも多くなってきております。

おおざっぱに、コーヒーの話をしてきましたが、近年では、コンビニエンスストアで淹れたてのコーヒーが味わえるようになったり、大手のカフェチェーンの流行で、気軽にコーヒーが楽しめる時代になってきました。

コーヒー豆のブレンドや焙煎の仕方も様々で、深入りしたアラビカ種の豆をロブスタ種の豆ともブレンドし、香りが豊かで、味がマイルドなアイスコーヒーが登場した他、以前はあまり好まれなかったエスプレッソが、ミルクやクリーム、アイスクリームをトッピングしたりすることで、形を変えても味わえる様になった今の時代の到来を本当に嬉しく思います。